日本総合悲劇協会vol.6『業音(GO-ON)』
♪わかっちゃいるけどやめられない。
それが「業音」の調べ。
時を経て、また鳴り響く――
母の介護をネタに、演歌歌手として再起を目指す落ちぶれた元アイドルの女・土屋みどり(平岩紙)は、借金を返すために、マネージャー・末井明(皆川猿時)と共に自身が運転する車で目的地に向かっていた。途中、自殺願望を持つ夫・堂本こういち(松尾スズキ)と、夫をこの世につなぎ止める聡明な妻・杏子(伊勢志摩)と遭遇し、不注意から杏子を車ではねてしまう。
杏子は脳を損傷し、一生涯植物人間として生きることに。
怒り狂った堂本は責任を迫って、土屋を拉致連行し、 “有罪婚”と称し、二人は結婚。奇妙な共同生活が始まる。
芸能界を夢見て東京に出てきたものの、結局体を売る事でしか生きていくことの出来ない堕落した姉・ぽんた(池津祥子)、弟・克夫(宮崎吐夢)、年を偽わってまでも孤児院に入ることに執着する屈折したゲイの男・不動丈太郎(村杉蝉之介)、正体不明の老婆・財前とめ(宍戸美和公)らを不幸のループに巻き込み、負の連鎖は更に奇怪にうねってゆく…
やがて、末井とも関係を持つ土屋は、父親がわからない子を身ごもり出産するのだが、堂本との時間に執着し、子供の命を引き換えにしてまでも、「10ヶ月の夫婦生活の元を取るため」と、堂本とのわずかな触れ合いを選択するのだった。
“それ”をやらなければ物事は上手く運ぶのに、
どうしてもやらずには先に進めない各自の“固執”。
その“固執”が“業”を生み、空回りするそれぞれのエネルギーは、
不協和音のような音楽を響かせてゆく・・・
【作・演出】
松尾スズキ
【出演】
松尾スズキ、平岩紙、池津祥子、伊勢志摩、宍戸美和公、宮崎吐夢、
皆川猿時、村杉蝉之介、エリザベス・マリー
日程 | 2017年9月29日(金)・9月30日(土) |
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会場 | まつもと市民芸術館 実験劇場 |
時間 | 29日19:00、30日13:00 |
チケット料金 | 【全席指定・税込】一般6,000円、U25(25歳以下)4,000円/U18(18歳以下)2,000円 |
詳細ホームページ | http://www.mpac.jp/ |
プレイガイド | ▽まつもと市民芸術館チケットセンター(10:00~18:00) チケットぴあ |
お問い合わせ先 | まつもと市民芸術館 Tel.0263-33-3800 |