「第２回高橋まゆみ人形展」

顔をほころばせるおばあさん、目を細めて受け止めるおじいさん。
丸まった背、目じりに刻まれたしわから、二人の歩んできた道のりに思いがめぐる世界観――身近な人を題材に、親しみあふれる人形を創り続ける高橋まゆみ氏の展覧会です。

長野県飯山市に嫁ぎ、主婦として、母として、作家との両立に悩み、乗り越えてきたからこそ生み出された高橋の幅広い表現は、多くの人の共感を呼び魅了しています。
人としっかりと向き合ったからこそ培われた豊かな創造性、愛情あふれるまなざしは、原田泰治の世界に通じるものがあるのではないでしょうか。
2010年には飯山市に自身の名を冠した公立美術館がオープン、今や長野県を代表する施設として、多くの人が安らかな時間を求め来訪しています。
本展では、高橋氏の作品80点を展示します。