舘野 泉 ピアノ・リサイタル「左手の世界」トーク付

1964年から現在に至るまでフィンラド・ヘルシキに住み、シベリウスをはじめ北欧の知られざる作曲家の作品をひろく世に知らしめることに長年尽力し続けている日本人現役最高齢ピアニストのひとり、 舘野泉。
65歳で脳出血を患い半身不随となり、２年後に「左手のピアニスト」なった。以来、彼のために左手だけで弾ける曲のレパートリが増え続けている。元通りではない身体で演奏し続けることは決してたやすいことではない。
でも彼の人柄そのものに、彼が奏でる音楽はいつでも柔らかく、優しい。

彼曰く、「両手の世界」より自由だという左手けで表現されるその世界観は、まさに「人間味」 とともに神がかった何かを感じさせ、聴く者の胸を打ち涙を誘う。
舘野を慕う作曲家たちがこぞって彼に献呈した作品の数々も含む名プログラム。
長野市出身のアコーディオニストｃｏｂａが書き下ろした作品も必聴！！

【プログラム】
バッハ（ブラームス編曲）：シャコンヌ
スクリャービン：左手のための2つの小品 作品9（前奏曲・夜想曲）
光永浩一郎：サムライ（舘野 泉に捧ぐ）
吉松隆：ＮＨＫ大河ドラマ『平清盛』より　〈遊びをせんとや〉〈海鳴り〉　
山田耕筰（梶谷 修編曲）：赤とんぼ
ｃｏｂａ：記憶樹　（舘野 泉に捧ぐ）――「舘野 泉　左手の文庫」助成作品