水沢 泱「まっちうり・しあわせのおうじ」展
「しあわせのおうじ絵:水沢 泱/フレーベル館 1978年刊
1970年前後に発刊された、『しあわせのおうじ』(フレーベル館「キンダーおはなしえほん傑作選」)、『マッチうり』(フレーベル館「キンダーおはなしえほん傑作選」)の絵本原画を展示いたします。
その美しい物語は、「アンデルセンがいなかったら、全世界の人の心の美の醸成に、大きな衰退があったはずですし、もっと多くの戦争が続発していたと、私は思っています」と詩人・槇晧志(まきひろし)が語るように、多くの人々に夢をあたえたデンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンによる童話「マッチうり(”Den lille Pige med Svovlstikkerne”)」、そして、詩・戯曲・小説の数々において「人間の魂の根源に発する至情の名作」(槇 晧志)をのこしたオスカー・ワイルドによる短編小説「しあわせのおうじ(”The Happy Prince”)」(1888年)です。
モノにあふれる今だからこそ、改めて味わいたい物語。
くぐもった色彩で描かれた絵が、物語のもつ情景を引き立てます。
油絵ならではの色の重なりや、筆のタッチをぜひ、本物で味わってみてください。
水沢泱 みずさわ・ひろし
1911年長野県生まれ太平洋美術学校卒業。在学中帝展につづけて入選。卒業後官展に対して在野の新しい美術運動を推進しようと、主選美術協会を結成した。その後、敗戦時に至るまで創作を続けてきたが、1950年、ソ連より帰国後、独自の世界を拓き現在に至る。主な著書「しあわせのおうじ」「モンゴルのしろいうま」「まっちうり(マッチ売りの少女)」(フレーベル館)。
日程 | 2016年11月19日(土)~2017年1月9日(月) |
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会場 | 小さな絵本美術館 岡谷本館 |
時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで)/火・第二水曜・12月27日(火)~1月6日(金)休館 |
チケット料金 | 大人:700円/中高生:300円/小学生:200円/幼児無料 ※八ヶ岳館との共通券1,100円 ※団体割引あり |
詳細ホームページ | http://www.ba-ba.net/ |
お問い合わせ先 | 小さな絵本美術館 岡谷本館 Tel.0266-28-9877 |