花鳥 東洋文化を彩るいきものたち

「花鳥」という言葉は、花は植物を、鳥は動物を意味し、日本最古の和歌集『万葉集』にも使われています。
東洋美術でも人気の高い花鳥画は、古くから絵画の主題や工芸品の意匠として描かれてきました。
色鮮やかに咲く花や美しい動物が織り成す作品には、
自然への賛美や憧憬だけでなく、いきものに願いを託した人々の姿が表されています。
古代中国では、霊的な力を持つ存在としていきものが描かれましたが、唐時代になると華やかな装飾として好まれ、
宋時代以降には吉祥を表すモチーフとして意匠化されていきます。
一方、中国の影響を受けた日本の花鳥画は日本の伝統を取り入れながら、
室町時代以降、美しい四季の様子を表す独自の文化へと発展しました。
本展は、サンリツ服部美術館のコレクションの中から、神への畏敬を表した「青銅饕餮文鼎」や、
長寿や子孫繁栄を意味するいきものが描かれた絵画や陶磁器、
四季折々の風景の中で遊ぶ遊女を描いた「四季寛文美人図屏風」などの作品を通じて、
東洋文化の中で多彩に表現されてきた花鳥画の世界を紹介します。




インフォメーション

日程2016年9月11日(日)〜10月16日(日)
会場サンリツ服部美術館
時間9:30〜16:30/月曜休館
チケット料金大人1,000円/小・中学生600円 ※団体割引あり
詳細ホームページhttp://www.sunritz-hattori-museum.or.jp/
お問い合わせ先サンリツ服部美術館 Tel.0266-57-3311