「ヒムカシ製図」展

ヒムカシ製図と、彼らと共鳴するもの作りをする２者との、３人展となります。
ヒムカシ製図は、日本の工場を回り、産地との素材作りから始め、パターンを起こし服作りをしています。
共同で織られたそれらの生地は、非常に品質が高く、ブランド全盛期を支えてきた目の肥えた愛用者から、大きく評価されています。
そのパターンは、その素材を最大に生かすという信念に支えられ、日本的な潔さと、着物や折り紙に存在する直線の自由さを内包しています。
生地の良さは襞を美しく際立たせ、直線構造は人の体と個性に寄り添う。
一見硬そうにも見える表情が、体を通すことで、想像していない柔らかな表情を見せてくれます。
これからの日本文化を、現代に具現化する若き服飾デザイナーと思っております。

そして、Rowenaとhoshiに共通するものは、素材を大切にしながらも素材感に頼らず、ヒムカシ同様、
建築的でもある直線構造をデザインし、それが身体と重なることで、優雅な立体を成していくことにあります。
愉しみ方は使い手に委ねられ、共に作る生活作品のようにも感じます。
この３者による合同展示会は、初めての試みとなります。

＜ヒムカシ＞
　製作は産地に赴き素材を作るところから始まり、服飾設計（パターン）の技術を基本に組み立てる。
　素材の特徴を引き出す目的から生まれる簡易構造と楽しく　映るデザインはまるで折り紙の様で、
　洋服のみならず眼鏡、靴、靴下まで幅広く展開しています。

＜Rowena Sartin＞
　通常の洋服の持つ一般的なデザインに、独自の個性的な視点から新たなデザインの実践を試みる、ロサンゼルスを
　拠点に活動するクリスティン・ディクソン（Kristin Dickson）　によるデザインプロジェクトです。

＜hoshi kana＞
　モノと出来事のつながりや素材に視点をおき、身の回りの物をデザインしている。