このしたPosition!!（京都・三重）リーディング公演「人間そっくり」

「その奇妙な男は、ある晴れた５月の昼下がり、ミシンのセールスマンかなんぞの足取りで現れた。」
「なにか、火星人のことで相談があるんですって」

　安部公房の傑作不条理小説「人間そっくり」を京都を中心に活躍するユニットこのしたやみと、三重県津市の小劇場・津あけぼの座の専属劇団Hi!Position!!が地域を越えて共同製作。
あえて都市圏を目指すのではなく、良質な作品を地域で、そして舞台芸術拠点となっている場所で再演を行うというスタイルで、作品の深化、地域と地域の連携、その強化を目指す企画です。

【あらすじ】
「こんにちは火星人」というラジオ番組の脚本を書いている「ぼく」の元に、火星人と名乗る男が訪ねて来た。
奇妙な男は「ぼく」のファンだと言う。
男の妻という女からの電話によると、男は退院したばかりの狂人らしい。
女は、自分が迎えに行くまで30分間、怒らせないように穏便に話を聞いてやってほしいと言った。
突拍子もない自称・火星人の話に歩調を合わせながら、ときどき男が垣間見せる狂暴的な気配に怯えて「ぼく」はこらえるのだが・・・。

▽作｜安部公房
▽構成｜油田　晃（劇団Hi!Position!!）
演出｜山口浩章（このしたやみ）

▽出演：
▽放送作家の男・・・・・・・・・・・・・・山口浩章（このしたやみ）
火星人の男・・・・・・・・・・・・・・・・・・山中秀太郎（劇団Hi!Position!!）
放送作家の妻／火星人の妻・・・・広田ゆうみ（このしたやみ）

【アフタートーク】
10月1日
トークゲスト｜津村卓（上田市交流文化芸術センター）、松浦茂之（三重県文化会館）
10月２日
トークゲスト｜荒井洋文（シアター＆アーツうえだ）、山口浩章（このしたやみ）、油田　晃（劇団Hi!Position!!・津あけぼの座）