「長野市民会館50年の記憶と新しい記憶」展

1961年、建築家・佐藤武夫によって設計された長野市民会館は、2011年にその歴史に幕を下ろすまで、50年に渡り多くの市民の人生に寄り添ってきました。

いま、建物はなくなりましたが、この舞台に携わってきた人々のなかには長野市の都市文化を創造してきたことへの想いが、「記憶」として確かに刻み込まれています。

「長野市民会館記録編集会議REMONCH」は、その記憶の一端を、1冊の書籍『長野市民会館50年の記憶』としてまとめました。

長野市民会館は何を伝えてきたのか。人々は何を考え、何を願い、その建物をつくったのか。そして、そこでどんな営みを紡いできたのか。

これらが明確にイメージできたとき、たとえ建物がなくなったとしても、きっと以前よりもかつてあった建物を身近に感じることができるのではないかという想いがあったからです。

2016年、長野市芸術館が開館の時を迎えました。

真っさらな建物には新しい記憶が積み重ねられていきます。その礎にあるのは、長野市民会館が築き上げた50年の記憶。

故きを温めて新しきを知る。リセットではなく、50年の記憶を受け継ぎ、新しい記憶とともに脈々と後世でつなげることが文化を育むことではないでしょうか。

本展では、『長野市民会館50年の記憶』に収録した写真・原稿・図面のほか、長野市民会館に用いられていたレンガ・ブロック・ソファなどを展示するほか、

来場者のみなさまにご協力いただきながら、長野市芸術館の未来への願いを綴ります。(長野市民会館記録編集会議REMONCH)


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【関連イベント】
開催記念トークイベント
「長野市民会館50年の記憶を未来へ」
日時 | 2016年5月30日(月)  19:00〜20:30(18:30開場)
会場 | 長野市芸術館アクトスペース
講演 | 「日本の劇場建築の歴史とこれからの在り方、長野市民会館50年を通じて」講師・藤森照信(建築家・建築史家)
トークセッション | 「未来へ」藤森照信×松原千代繁(長野市芸術館総支配人)
参加費 | 1,000円(『長野市民会館50年の記憶』1冊付き)  ※すでに書籍をお持ちの方はご持参で参加費無料
定員 | 200名


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インフォメーション

日程2016年4月29日(金・祝)〜7月3日(日)
会場長野市芸術館展示サロン
時間11:00〜19:00/毎週火曜日・5月27日(金)〜30日(月)閉場 ※30日は午後のみ閉場
チケット料金入場無料