Something / Made / Different
Something made differentとは今あるものを別のものにするという意味があります。
日本の豊かな文化遺産と共存するユニークな社会、先駆的なテクノロジー、それらが混じり合った環境は多様なレスポンスを生み出します。
本展ではそんな多様性のある『日本』を4人の海外アーティストたちが独自の視点で捉えた作品を展示します。
彼らが「春の訪れと共に新しい形を追求しましょう」とアートをを通じて呼びかけている作品は今ある日常を別の角度から切り取っています。
Jo Peel (ジョー・ピール)
イギリス在住 イギリス人画家、壁画家、アニメーター
何気ない日常の光景やシナリオに魅了され、それらを極めて詳細に記録し表現しているアーティスト。イーストロンドンの朽ち果てた工事現場から東京やピッツバーグの街並みまで、すべてよく観察され彼女独特のユニークなスタイルで捉えられている。「都市風景を描くことはそれを囲む自然の美しさを描くことと同じくらい『場』を表現するということに重要である」という見方を示す彼女の作品は、塵の中に美を見つけるということではなく、美とは何なのかを理解するための新しい形を提供しているのです。
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Owen Richards (オーウェン・リチャーズ)
ロンドン在住 イギリス人写真家
大都市ロンドンでコマーシャル写真やアーティストのポートレートなどを中心に活躍する若手写真家の一人。人物から土地、物そしてその間のすべてが彼の被写体になります。普段の仕事として撮影する作品とは別に、プライベートで撮る彼の写真は都会の喧騒を感じさせない穏やかな空間を表現しています。
本展での作品はリチャーズが2014年に来日した際に撮影したものです。彼は「日本は熱狂的で無秩序な国という一面もありますが、レンズ越しに見た日本にはどんな大都市の中でも静寂は身近にあることに気がついた。」と語ります。彼が切り取った都会という日常に潜む静寂を是非感じ取ってください。
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Florence Blanchard (フローレンス・ブランチャード)
イギリス在住 フランス人画家、壁画家、スクリーンプリンター
1990年代からEmaという名称のグラフィティーアーティストとしてNYで活動を開始する。現在はイギリスを拠点にアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各国で作品を展開し、ここ日本では2014年に北海道の別海町にて6日間にわたり高さ7m、幅32.4mにも及ぶ壁画を完成させた。「私の作品は顕微鏡で見た世界に似ているのかも。」と語る作品の多くは、彼女の科学者としての教育課程が強く影響しており、抽象的な分子ランドスケープを描くことで私たちの視覚に対する考えに問いかけています。
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Christopher Jarratt (クリストファー・ジャラット)
イギリス在住 イギリス人アーティスト、デザイナー
イギリスを拠点に出版、展示、ワークショップなど、世界各地で注目されているアーティスト。
彼の作品には、駒やカイト、そして巨大なスリングショット(パチンコ)など、こどもの玩具を思わせるようなユーモアと、モダンなデザインが存在する。
「子供の頃はファンタジーなアイディアや話を思いついたり、物を見てなぜそれがそういうものなのか疑問に思ったりしていた。森を散歩して見つけた枝が弓や剣、マシンガン、魔法の杖や絵を描く道具になった。大人になって私たちはイマジネーションという古い友だちを忘れがちになるのでは」と彼は語る。本展の作品を通じて、私たちが見過ごしてしまったであろう好奇心や想像力、それらを改めて見つけられるかもしれない。
日程 | 2016年4月29日(金・祝)~5月8日(日) |
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会場 | パレーズギャラリー |
時間 | 12:00〜19:00/展示期間中無休 |
詳細ホームページ | http://www.paradesgallery.com/ |
お問い合わせ先 | パレーズギャラリー Tel.080-4426-2265 |