企画展「画家としての清水多嘉示」展

《モンパルナス通り》渡仏期(1923~1928年)個人蔵

生命のみずみずしい躍動を表した作品で知られる彫刻家・清水多嘉示。しかしフランスで彫刻の巨匠・ブールデルの門を叩くまで、彼は画家として活躍してきました。1919年に二科会に初入選、以後入選を重ね、画業の追求のために1923年フランスへと渡ると、翌年からサロン・デ・チュイルリー、サロン・ドートンヌなどに絵画と彫刻を出品し、帰国する1928年まで毎年出品と入選を続けました。
 当時のパリで絵画と彫刻、二つの分野で等しく活躍を果たした芸術家は非常に稀と言えるでしょう。帰国後は1950年代中ごろまで彫刻と並行して絵画の制作と発表を続けましたが、次第に彫刻家としての名声一色となっていきます。
 本展は画家としての清水多嘉示に光を当てた内容となっています。渡仏期の優品から、彫刻と密接にかかわるデッサンはもちろん、清水多嘉示にゆかりのある所蔵者が所蔵・旧蔵していた絵画も展示し、多嘉示の画家としての足跡をたどります。

【関連イベント】

トークイベント「家族に聞く~画家としての清水多嘉示~」
 清水多嘉示の作品制作の様子や絵にまつわる思い出などをご家族にお聞きします。
▽日時:5月28日(土)13:30~
▽会場:八ヶ岳美術館
▽ゲスト:青山敏子氏(清水多嘉示ご息女)
▽参加費:無料(要入館料)

「ブロンズクリーニング隊 in 諏訪湖畔」
彫刻に触れ、作品を味わいながら楽しくメンテナンスします。初めての方も大歓迎。見ているだけでは分からない彫刻の魅力に触れてみましょう。
▽日時:5月27日(金)13:30~16:00
▽会場:諏訪湖畔
▽参加費:無料
▽お申込み・お問い合わせ:八ヶ岳美術館 Tel.0266-74-2701)

「学芸員による作品解説」
 今回の展示作品にまつわる清水多嘉示の交友関係などについてお話します。
▽日時:4月23日(土)、5月8日(日) いずれも13:30~
▽会場:八ヶ岳美術館
▽参加費:無料(要入館料)

《キブロン「牧場」》渡仏期(1923~1928年)個人蔵

《キブロン「牧場」》渡仏期(1923~1928年)個人蔵

《静物「梨」》渡仏期(1923~1928年)個人蔵

《静物「梨」》渡仏期(1923~1928年)個人蔵

《果物籠の女》1925年(サロン・ドートンヌ出品作)個人蔵

《果物籠の女》1925年(サロン・ドートンヌ出品作)個人蔵

《白装の娘》(1927年)八ヶ岳美術館蔵

《白装の娘》(1927年)八ヶ岳美術館蔵

インフォメーション

日程八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館)企画展示室
会場2016年4月2日(土)~6月5日(日)
時間9:00~17:00/会期中無休
チケット料金大人510円/小中学生250円(諏訪地方6市町村の小中学生は入館料無料)
詳細ホームページhttp://www.lcv.ne.jp/~yatsubi1/
お問い合わせ先八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館)Tel.0266-74-2701