1950年代の南桂子 −Keiko Minami in the 1950s
「公園 park」 1956年 銅版画(エッチング)297×297mm ed.50
南桂子の1950年代。
それは銅版画との出会いの後も、童話や油彩画の制作を続けていた彼女が、異国に渡り、
フリードランデルの版画工房で手ほどきを受けながら、本格的に銅版画家として歩みはじめた時期にあたります。
また頃合いを同じくして、ニューヨーク近代美術館やユニセフの絵はがきの原画に採用され、
特定の画廊とのつき合いがスタートするなど、ひとりの作家としても少しずつ認められていきました。
その後、40年続く作家活動からすると初期にあたるこの頃の作品は、草創期のつたなさや素朴さとしてひとくくりにできない、
独特のふるえのような、美しくも繊細な雰囲気をまとっています。
この度の展示では、初期衝動と手探りが引きよせた無垢な世界を約20点を通し展覧します。
43歳の作家が浜口陽三のいるパリに到着した1954年以降の銅版画が中心となります。
日程 | 2015年12月12日(土)〜12月16日(水) |
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会場 | ギャラリー石榴 |
時間 | 10:00〜18:00 |
詳細ホームページ | http://www.g-sekiryu.com |
お問い合わせ先 | ギャラリー石榴 Tel.0263-27-5396 |