没後70年・小泉癸巳男の創作版画展
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今年が没後70年となる小泉癸巳男(1893~1945)は、木版職人から版画家へと転身した稀有な作家です。大正期に開花した創作版画運動に賛同し、大正8年には山本鼎らにより設立された日本創作版画協会の創立会員となり、亡くなる前年まで協会展への出品を続けました。小泉は、生涯にわたり自画自刻自摺を丁寧に実践した版画家でした。代表作となる『昭和大東京百図絵』は、東京風景を描いた情緒的な風景版画で、石井柏亭はこの百図絵を評し、小泉を「昭和の広重」にたとえました。信州新町美術館では、1969年に遺族より約300点の作品を寄贈されています。
I期展では、日本創作版画協会展等へ出品された後、未公開となっていた作品や『日光風景十二景』、未完の『富岳三十六景』を含む約140点を展示。今日まで風景版画家としての評価が高い小泉ですが、実は個性的で表現豊かな人物版画も数多く残しており、本展では小泉版画の新しい魅力としてご紹介します。
信州新町美術館では、I期「小泉癸巳男の創作版画展」に続き、II期「小泉癸巳男の絵はがき展」(2016年3月5日~4月10日)も開催。II期展では、近年発見された直筆絵はがきや、木版画の年賀状など約90点を展示し、その足跡をたどる。没後70年にして初の回顧展となる両展覧会を通じ、版画家・小泉癸巳男の全貌に迫る。
日程 | 2015年10月17日(土)~2016年2月28日(日) |
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会場 | 信州新町美術館 第二・三展示室 |
時間 | 9:00〜16:30(入館は16:00まで)/月曜日・祝休日の翌日(月曜日が祝休日の場合はその翌日) |
チケット料金 | 大人500円/高校生300円/小中学生200円 ※団体割引あり |
詳細ホームページ | http://www.ngn.janis.or.jp/~shinmachi-museum/ |
お問い合わせ先 | 信州新町美術館 Tel. 026-262-3500 |