田之上尚子作品展「となりのまど」

家のまどあかりに、だれかの生活がちらほらするのを
愛おしく　感じます。
ひととの距離が　遠くなっても　生活できてしまうようになった今
ふと、お隣さんは　何をしているひとなんだろう？と
考えることがあります。

サラリーマンかも知れない
音楽家かも知れない
料理人かも知れないし、画家 とか、職人や薬屋や評論家や空想屋かも知れない。

はたまた、この　朝だの夜だの　晴れたの曇っただのという仕業も
目に見えない誰かの仕事なのかも知れない・・・
そんな想像から生まれた「となりのまど」
さてさて　あなたは　なにものですか？

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アパート住まいをしていると
昔みたいに、密接な近隣関係ではないので
すれ違っても挨拶もしないし、何をしている人なのか
知らずに、どんどんと住む方が変わっていったりします。

芭蕉の「秋深し隣はなにをするひとぞ」が
頭をかすめたりして

隣の人がなにものなのか？その住んでいる窓をのぞいたら（実際はのぞけませんが(笑)
十人十色な人生模様が詰まっているんだろうな・・・と思いながら
出来たテーマです。

観てくださった方にも
自分がなにものなのか？もしかしたら、今からなれるかも・・・
いや、空想だけでもなってみようかとか
観ながら遊んでくだされば、嬉しいなと思います。