廃材アート×アール・ブリュット展 ～作品からのメッセージ～

　今日、障がい者の芸術活動を後押しする取り組みが活性化しつつあります。「アール・ブリュット」は、「生（き、なま）の芸術」「原石の芸術」と訳されると同時に「美術の専門教育を受けないものが、内発的な衝動によって生み出した斬新で個性的な作品」とも解釈され、障がい者が制作した作品に限定するものではありません。

　本展では県内の福祉施設などで障がい者が制作した作品と、駒ヶ根市立東中学校の生徒が制作した作品を展示します。駒ヶ根市立東中学校では「廃材でメッセージを伝えよう」をテーマに、「廃材アート」の制作を５年ほど続けています。これらの作品と福祉施設で制作された作品には共通点が見られ、これらの作品群も「アール・ブリュット」として捉えることができます。
　それぞれの作品を「障がい者」か「健常者」かではなく、純粋に鑑賞する中で、作者のメッセージを感じるとともに、障がいとは、アートとは何かを考える機会としていただければ幸いです。