ちひろを語るこの一点 「ぶどうを持つ少女」の魅力

「ぶどうを持つ少女」(1973)

 ちひろの代表作のひとつである「ぶどうを持つ少女」は、現存する9450点の作品の中でも高い人気を誇っています。
 この作品は、自身の集大成となる絵本『ぽちのきたうみ』や『戦火のなかの子どもたち』を手がけるなど、画家として円熟期を迎えた1973年に、絵雑誌「こどものせかい」のために描かれました。たっぷりと取られた余白、つばひろの紫の帽子をかぶった少女の横顔、そして、ぶどうの房を持った手だけが描かれたこの作品を手がかりに、「ちひろの紫」「帽子」「横顔」「省略の美学」といったテーマから、ちひろの表現を掘り下げます。


海を見つめる少女

「海を見つめる少女」(1973)


「あめのひのおるすばん(試し塗り)」( 1968)

「あめのひのおるすばん(試し塗り)」(1968)


【関連イベント】
ギャラリートーク
 担当学芸員の見どころ解説などを聞きながら、作品を楽しめます。
日程:11/14(土)・11/28(土)
時間:14:00~14:30
申込:参加自由(事前申込不要)
料金:無料(入館料別)

インフォメーション

日程2015年9月26日(土)~11月30日(月)
会場安曇野ちひろ美術館 展示室1・2
時間9:00〜17:00/第2・4水曜休館
チケット料金大人800円/高校生以下無料 ※団体など各種割引あり
詳細ホームページhttp://www.chihiro.jp/azumino/
お問い合わせ先安曇野ちひろ美術館 TEL.0261-62-0772