「時代で追う、諏訪市美術館コレクション―第Ⅱ期 1956→1975－」「前田直衞―老舗の美と温もり―」

収蔵作品展「時代で追う、諏訪市美術館コレクション―第Ⅱ期 1956→1975」
特集展示「前田直衞―老舗の美と温もり―」

平成27年度の収蔵作品展は、収蔵作品を制作された時代ごとにご覧いただく趣向です。これまでの収蔵作品展は、作家や表現されているモチーフに焦点を当て展開してきましたが、作家や作品に着目することと同様に、その作品が制作された時代に着目することは重要なことです。作家がどのような社会を生き、どのような美術史の流れのなかで制作したのかを知りながら作品を見ると、鑑賞の奥行きがより深まります。時代背景を知ることで作品の見方を深くすることを目的に、収蔵作品展を全４回に分け、第Ⅰ期から制作年が古い順に展示していきます。

　第II期は、諏訪市美術館が開館した年（1956年）から20年間の内に制作された作品を紹介。諏訪市美術館の主要作家・志村一男、野村千春作品の代表的なシリーズ、諏訪地域を代表する洋画家・高橋貞一郎の娘であり現在も活躍中の宮原麗子をはじめ、地元出身作家の作品を中心に展示しています。
　また、収蔵作品展と合わせて、平成27年に生誕100年を迎える鳥取県出身の日本画家・前田直衞（1915-2008）の特集展示もおこないます。老舗の堅牢な佇まいとともに、そこで生活する人びとの温もりが感じられる作品の数々をご覧ください。

【関連イベント】
「おはなし鑑賞会」
　展示作品について、参加者全員で楽しく作品の印象などをお話ししながら鑑賞します。
作品の新たな魅力に気付くきっかけとなるイベントです。
日時：6月21日（日）14:00～
定員：なし
申込：不要
参加料：入館料のみ必要　

「つきいちアート6月学芸員による前田直衞展展示解説」
　担当学芸員が、特集展示の前田直衞展について作品の特徴や作家の生涯に着目してお話しします。
日時：6月27日（土）14:00～
定員：なし
申込：不要
参加料：入館料のみ必要　

「つきいちアート7月親子ワークショップ　初めての日本画体験　岩絵の具で動物のぬり絵に挑戦！」
　前田直衞さんの絵に使われている、学校では使わない特別な絵の具でぬり絵をしてみよう！　
日時：7月4日（土）14:00～（約90分を予定）
定員：５組
申込：必要　※事前申し込みが必要なので、諏訪市美術館までお問い合わせください。申し込み状況によっては、大人のみのご参加も受け付けます。
参加料：200円
※展示をご覧になる場合、別途入館料が必要です。