高村光太郎―彫刻と詩―展

高村光太郎《手》1918年頃(当館所蔵)

高村光太郎没後60年、高村智恵子生誕130年の記念企画展。


木彫家・高村光雲の長男として生まれた光太郎は、幼少期より木彫の手ほどきを受け、


東京美術学校や海外での研鑽を積むことで、その資質を開花させ、木彫・塑像に傑作を残しています。


また併せ持っていた文学的資質は、評論・翻訳・詩作などに結実しています。


「緑色の太陽」(1910)のような啓発的な論評、「ロダンの言葉」(1916)の編訳などは、


日本近代美術界を大いに刺激しました。


「道程」(1914)、「智恵子抄」(1941)などの詩作は現在もなお広く知られています。


高村自身は「私は何を措いても彫刻家である」「自分の彫刻を護るために詩を書く」と述べる一方で


「詩精神(事物の中心に直入する精神)が言葉にあらわれれば詩となり、


造型に形をとれば美術一般となる」とも言っています。


彫刻約20点、詩約20篇を通して、高村光太郎の制作の根源へ思いを馳せていただきながら、


光太郎の愛した智恵子が残した紙絵40点(前後期にわけ展示)をあわせてご覧ください。



展示作品:光太郎の木彫7点、ブロンズ12点、油彩1点、詩稿18点、

智恵子の紙絵40点(会期中20点ずつ展示)、油彩1点

を添付しますのでご確認ください。


【関連イベント】
記念講演会
「高村光太郎作《乙女の像》をめぐって」
▽日時 | 8月7日(日)13時30分~
▽会場 | 碌山公園 研成ホール
▽参加費 | 無料
▽講師 | 小山弘明(高村光太郎連翹忌運営委員会代表)




 

インフォメーション

日程2016年7月23日(土)〜8月28日(日)
会場禄山美術館 杜江館・第Ⅰ/Ⅱ展示棟
時間9:00~17:10/期間中無休
チケット料金大人700円/高校生300円/小中生150円 ※団体割引あり
詳細ホームページhttp://www.rokuzan.jp/
お問い合わせ先禄山美術館 Tel.0263-82-2094